冬場にスマートフォンのバッテリーがすぐになくなるのはなぜ? 〜原因と対策〜
そのバッテリーの減り、実は劣化じゃなかった!?
こんにちは!酒井です🎶
新年を迎えて、冬の寒さもさらに厳しくなってきましたね。そんな冬のこの時期に、スマートフォンについて気になることが出てきませんか?
そうバッテリーです❗
冬にスマートフォンを外で使うとすぐにバッテリーが空になる経験をしたことがある人は多いと思います。でも、これはバッテリーが劣化していることだけが原因じゃないってご存知でしたか?
今回は、なぜこのような現象が起きるのか?また、それに対してどう対処したらよいかをご紹介します。
バッテリーは化学反応で動いていた!?
多くのスマートフォンのバッテリーはリチウムイオン二次電池が採用されています。この電池はプラスとマイナスの電極の間をリチウムイオンが動くことで放電・受電をすることができます。
ちなみに、放電のみの電池を一次電池と呼び、放電・受電ができ、繰り返し使える電池を二次電池(蓄電池、充電池)と呼びます。
リチウムイオン電池は寒くなると電池内の反応が遅くなってしまいます。その結果、電流が流れにくくなり(内部抵抗が上昇し)ます。
電池の電圧は、
- 電池の電圧=開放電圧 - 電流 ✕ 内部抵抗
で決まるため、内部抵抗が上昇すると結果的に電圧が下がってしまうわけです。
寒い日のバッテリーすぐなくなる現象は、バッテリーの劣化が原因ではありません。そのため、室温で温めることでパフォーマンスは元に戻ります。
寒い日でも長時間スマートフォンを使うためには?
寒い日でも、スマートフォンを外に持たずに外出する機会はほとんどないと思います。そんなとき、バッテリーの本来の性能を発揮させるには、人肌くらいの温度に保っておくことで長時間使うことができます。
とくに、通勤や通学など寒い中歩くときなどはカバンやリュックよりも服のポケットにいれるなどの工夫をすることで長時間バッテリーを保たせることができます。
ちなみに、スマートフォンが冷たいからといって、カイロやドライヤーなどで温めると逆にバッテリーが自然放熱ができなくなり、発火の原因になる可能性があるため注意してください。
スマートフォンのバッテリーの確認方法は?
バッテリー劣化状況を調べたい場合は、下記のように調べることができます。(機種によって確認方法が異なります)
*iPhoneの場合
【設定】⇒【バッテリー】⇒【バッテリーの状態】⇒最大容量で確認できます。
*Android:Galaxyの場合
【設定】⇒【端末情報】⇒【バッテリー情報】⇒ バッテリー性能で確認できます。
一般的に、この最大容量が80%を下回ると、バッテリーの持ちが悪いと感じ始めることが多いようです。
このように、寒い日にバッテリーが急激になくなるのは、バッテリーが劣化しているというわけではないことを覚えておいてください。
そして、ある程度の暖かさを保つことで、寒い冬でも長時間スマートフォンを使うことができるので、一度試してみてください。